簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

就活の奇妙な構図のこと。



連載が更新された。採用担当者たちのブランディングについて書いている。ここに書かれていることはあくまで一部であり、当然すべてを書くのは難しい。ただ、この連載を通して書いていることは一つであって、就活というシステムの制度疲労のようなものを少しでも再整備し、多くの人が働きやすい環境が作ることができればいいなという願望である。当事者たちを突き、揶揄し、自覚を促し、少しでも波紋を作り、その延長線上でより良い方向に変わることを期待して、毎週書いているのだ。大げさだけど、気持ちはそんな感じ。

ただ、実際に書き始めてみると、意外に成果がチラリとでも見えるのは遠いことかもしれないとも思っている。まず、当事者たちに当事者意識が薄いことだ。就活というプロセスをオカシイといい、就活生を憂う採用担当者たちは少なくない。ただ、だからといって、それを変えることはしない。理由はいくつもあるだろうが、わかりやすいのは『そういうポーズを作っておくと、ブランディングになる』からだろう。就活生に理解のある会社は就活生に人気が高いという当然の構図ができる。だから、そういうポーズをとる。

自社の実力を理解していて、別のブランディングをしないと企業間の競争には勝てないのだ。だから、そういう策を取る。彼らの多くは就活について否定する素振りは見せているけれども、実際はそのレールを堅持している。他のやり方はしない。他にも『学生が好きだから』という採用担当者もいる。要は就活という仕組みが好きなので、そこから離れたくないという採用担当者も少なくないのだ。彼らは、就活はイベントであり、学生とふれあうことが大好き。下手をすると他社の採用まで手を出しかねない勢いだ。

学生が好きならば、本来彼らが卒業するまでビジネス社会で働いていくための実力を身につけられるサポートをしたり、卒業後長く働けるためのミスマッチを防ぐ努力をすればいいのだが、そういうことには興味がない。どちらかというと、目の前にいる就活生から褒められること、尊敬されること、慕われることに興味を持ってしまう。そのためには、今までのシステムを否定する素振りを見せつつ、実際は自社に振り向かせたらガッツポーズを取るという、狩りのようなことをやっている気持ちよさからは、逃れられないのだ。