簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

就活は多様化しはじめた。



かつて就活といえば、ナビサイトに登録して、プレエントリーをして、会社説明会に参加して、エントリーシートを書いたり履歴書をつくったり、グループディスカッションに参加したり、面接を受けたりして、内々定をもらうのが一般的であり、それ以外のルートはほとんど考えられなかった。といいつつ、そのプロセスも別に普遍的なものではなくて、以前は学校や教授から推薦を貰って就活するのが普通だったわけだから、なにかスタンダードで、なにが新しいのかは、まあ、別にどちらでもいいことだ。

ただ、ツイートの記事にも書いた通り、最近の就活は多様化している。原因はいくつか考えられるだろうが、大きなものとしては「従来型のアセスメントに対する揺らぎ」のようなものだろう。エントリーシートを書かせて、いろいろなスタイルの面接を経たとしてもなお、ミスマッチが起きて退職してしまう若手社会人は後を絶たないし、あれだけ厳選採用をしてみても、結局現場からは「どうして使えないヤツばかり採るんだ」というお叱りの声は消えない。まあ、そんなことは、以前からもそうだったわけだが。

以前と環境が異なる部分は「結果を求められるスピートが早くなっている」ということなのだろう。かつても使えないヤツだとわかっていても、辛抱強く育てることによって、一人前の社会人にする余裕が企業にも、もしかしたら社会にもあった。今はその余裕はほとんどなくて、使えない新人を採用してしまったが最後、持て余すどころか、自分たちの仕事の足を引っ張る存在にしかならない。育てる必要のない「即戦力」の新人を現場は欲しがっているのだが、残念ながらその新人を見つけることは難しい。

アセスメントを複雑にすることで、即戦力に近い新人を見つけ出そうとする企業の努力には頭が下がるが、その努力の多くは徒労に終わる。なぜなら、人材を送り出す側である大学が、即戦力を育てる場所ではないからだ。偶発的に出現したそれを見つけ出すことしかできないのが現状だとしたら、企業が打つ手は限られている。一つは新卒採用にこだわることをやめる。もうひとつは、大学側に働きかけること。後者はハードルが高いし、その活動をする必然性が企業にあるのかというと疑問。新卒採用は岐路に立っている。