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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

就活は問題じゃないのか。



シューカツ問題を当事者目線で語るという連載が巨大メディアで始まった。連載するのは巨大メディアの発行人なのだから、責任ある立場だし、その影響力は大きいだろう。ある意味当事者でありながら、れっきとしたオピニオンである。メディアなのだから、ジャーナリズム的な視点も入るだろうし、主観と客観が入り交じることは前提にしても、問題は提起され、その実情に鋭くメスが入り、就活というシステムが総括されるとともに、新しいシステムの提示や、方法論が開陳される連載になるのだと思い込んでいた。

が、である。我が子を「就活難民」にしないためのノウハウがセミナーとして提供されるのだ。金額は二万円。こういうのってどうなんだろうか。難民にならないために、いろんなことを親は知っておくべきだと煽って、その延長線上に「子供を就活難民にしないためのノウハウを二万円で教えますよ」って。こういうのって、マッチポンプっていうんじゃないのかな、と個人的には思う。当事者の視点で現状を報告するといくら書かれても、その現状は「二万円のノウハウでなんとかなる」現状に過ぎないだろうから。

二万円を前提にして就活難民が発生するという現状をいくら語られても、結果的には二万円払わないとその解決策は見えないのだから、なんだそりゃという話だろう。就活という仕組みに対して苦言を呈するのは一向にかまわないが、だとしたら、メディアとしての責務は「そうでない状態にするために」世の中に働きかけることであり、自社の事業に展開することではないと思うのだが。同様のことは、別の新聞社でもおこなわれていて、その時も系列の週刊誌が「就活は大変だ」と煽って、親御さんに危機感を募らせた。

その記事の先に「親と子で考える就活セミナー」なる事業系のイベントがセットされていて、失笑したのだが、どのメディアも「就活で親を煽ると儲かるんじゃね?」という感じなのだとしたら、まあ、もはや世も末である。ここまで書いていて、私が「ということを考慮して、私が本当の就活とはどういうものか、キチンと教えるセミナーを開催します」と告知すれば、オチとしては面白いのだが、そういうニーズはないし、開催する予定もないので、ダラダラと「疑問を呈する」だけにとどめておく。なんだかなー、という感じ。