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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

企業と内定者の深い関係。



今回の記事は諸般の事情があってある原稿を没にして、新たに書き起したものだ。内定者を社員のように扱い、さまざまな仕事をさせることは別に悪いことではないが、反面、グレーゾーンをすり抜けるために利用している部分は否定できないし、それを「ウチは上手くやっている」と嘯く採用担当者は少なくない。インターンシップなどもとても巧妙に利用していて、その方法をみて別の採用担当者が真似るというケースも多い。キチンとした決まりがない分、要は「なんでもあり」な状態なのだ。

以前、ある会社の採用担当者が内定者だったことがある。話を聞いて「え?どういうことですか?」と聞き返したが、早期に内定を取った学生が、そのままバイトとして採用担当者になり、エントリーシートを見て母集団形成をしたり、初期の面接をしていたのだ。さすがにレアなケースだったが、そういうことがおこなわれる時代になったのかと、衝撃を受けたものだ。もう五年ほど前のことだから、いまはそういうことも当たり前になっているのかもしれない。訳が分からない、という感じだろうか。

まあ、起業したという若い人の中には「会社に勤めた経験がない」という人も多い。組織で働いたことがない人が、組織を作るわけだから、今までの常識とか経験などは持ち合わせていないし、別に関係ないのかもしれない。そういう枠のようなものに縛られたほうがかえって視野が狭くなり、良い人が採れない可能性だってある。そう考えると、内定者が採用担当者をやるということ自体も、もしかしたら良いことなのかもしれない。斬新な学生を採用するかもしれないし、いろいろとやらかすかもしれない。

新卒採用を考える上で、最も難しいのは「なにを常識として、何を非常識とするのか」ということだ。常識だけを考えると、大学三年の十二月から就活を始めるのは常識だけど、それが正しいのかどうかと言えば、大いに疑問が残る。卒業してからゆっくり就職活動をしてはならないのはどうしてなんだろう、むしろそちらのほうが常識的じゃないか、なんて考えるが、それもどうなんだろうという話になる。どこに焦点を当てるかによって、議論は混迷を極める。正解はないが、どこかで答えを出さないといけない、とは思う。