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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

夢はかなわないという話。



先日、中学校で講演をした。そこで話したことは「夢はかなわない」という内容だ。夢は夢だといっている間はなにも起こらない。夢は「それがかなうように行動」するからこそかなうもので、それ以外は妄想に過ぎないのだ、と。ただ、話している時に「夢を持っているという人?」と挙手させたら、それほど多い数ではなかったので、中学生といえども現実はある程度見えているということだろう。ちなみに、夢という言葉を辞書で引いてみると面白い。そう、願いという意味もあるが、それ以外の意味が楽しい(苦笑)。

ツイートしているインタビューは、私がプロデュースした「あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん」の著者であるシラサカアサコさんが受けたものである。彼女のことは以前にも書いたが、料理が好きで、一度は志したものの、結局料理とは関係のない道に進み、好きで料理を作って、ソーシャルメディアにその写真をアップしていたら、たまたま私の目に止まって「本を出しますか?」という話になって、いまある程度の夢が叶った人物になっている。ただ、実際はちょっとだけ違う話なので、少しネタばらしを。

本当は「なにかやりたいことがあるの?野望みたいな」と、私は質問したのである。そうすると、彼女は「うーん、料理が好きなので、料理関係の仕事はしてみたいです。料理教室とか、食堂とか、あとその流れで本が出せたらいいな、とも思います」という答えだったのだ。私自身、本を出す編集者的なプロデューサーではない(プロデュース本は初めてである)。彼女との会話の中で、料理教室・飲食店・料理本という「夢」の中で、彼女自身が積み重ねたものの中で、一番実現可能であるものを、私は選択したに過ぎないのだ。

夢を実現するためにはいくつもの準備が必要だ。夢を叶えるための積み重ねが一つ。そして、もうひとつは「夢の幅を広げておく」ことだ。彼女が「飲食店をやりたいんです」という話なら、本は出すことができなかっただろうし、飲食店のプロデュースを私がすることもなかっただろう(私は飲食店のプロデュース経験はあるが)。ある程度の幅があるほうが、夢は叶いやすい。いくつもの夢を掲げていろいろと頑張るのではなく、一つのことを深めること、その先に幅があることが大切だということも理解しておくといいだろう。