簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

気分をコントロールする。



テイク・ファイブという曲はアリナミンVドリングのコマーシャルのバックに流れていた曲として、ジャズに疎い人でも知っていると思う。聞けば「あー、あれね」という感じかもしれない。作曲者でもあるポール・デスモンドのサックスがあまりにも印象的なので、デイヴ・ブルーベックがピアニストであると気がついたのは、ずっと後のことだったという恥ずかしい思い出のある曲。実は、この曲は、私にとってとても重要な意味を持つものでもある。それは「自分の気持ちをコントロールする」一曲なのだ。

例えば、重たい会議に出なければならない時。緊張しがちなプレゼンテーションの前日。罵倒されながら謝罪をしなければならない直前。さまざまな「ここ一番」というときに、この曲をヘッドフォンで聞く。そして、気持ちを高ぶらせる。軽く高揚させ、そして、なんでもできるんだという暗示をかける。そして、面倒なこと、確実に成し遂げなくてはならないことに立ち向かっていく。とっておきの一曲だと言っても良い。そういう一曲と出会えて、いままでにいろんなことを乗り越えることができたことを感謝している。

こういう話って、要は思い込みのようなものだ。就活生も「ここぞの一曲」を勝手に思い込んで、直前に聞く習慣を付けてみると良い。最初は半信半疑だろうが、いつの間にかそれをすることが当たり前のようになる。絶対に成功させたいと思うタイミングに、自分だけのとっておきのおまじないを持っていると、案外強い。なぜなら、精神的にリラックスした状態で、ことに挑めるからだ。緊張して普段の力が出ないなんてこともなくなる。なにせ、思い込んだ状態なのだから、絶対間違いないって。

ここでは「勝負曲」を紹介したが、別にそれ以外でも良い。私は「勝負靴」も持っていて重要なタイミングではそれを「装着(まさにそんな感じで身につける)」することにしている。勝負服でも勝負下着でも勝負靴下でも、なんでもいい。おまじないに頼るなんて馬鹿らしい気もするが、ギリギリの勝ち負けを決めるのは、最後まで「全力を出し切れた」かどうか、という勘違いのような気がする。ちなみに、原稿を書き切る時の音楽は、なぜか初期の村治佳織であるというどうでも良い情報も、付け加えておく(苦笑)。

デイヴ・ブルーベックのご冥福をお祈りします。