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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

転職は本当に当たり前か。



転職について人材系の同業者と話していると「いまだに転職について考えていないサラリーマンを見ていると、驚かされます」という声をよく耳にする。そう、転職は当たり前の時代なんだから、ちゃんと考えておくべきだということなのだろう。が、本当にそうなのだろうか。終身雇用や年功序列という特徴的なシステムがなくなる前提には「そういう生温い環境で仕事ができる時代は、国際化の波とともにきっと終わる」という話だったはずだ。ただ、だから転職を視野に入れておくべきだという話にはならない。

さらに「大手だって、いつ倒産するかわからないご時世だよ」という台詞も転職を視野に入れるべきだという話に付いて回る。が、ほとんどの大手はほぼ倒産しないし、ニュースになるような倒産は、ニュースにするような価値があるほどの倒産なのだ。自分の会社がいつ潰れるかわからないから、転職を視野に入れて行動すべきだという理由になるほどでもない。「リストラが当たり前の世の中だから」という話も、転職を考えておきましょうという話とセットになっているケースもある。これもいかがなものか。

まず年齢が上がるからリストラ、なんてシンプルな人員削減を企業が行うはずがない。その組織がスクラップされるのであれば、そこにいる人たちの多くは「きちんと査定され」然るべきところに収められる。もしここで漏れてしまうとしたら、その多くは転職市場でも価値がないタイプになる可能性が大きい。こういう人は転職を視野に入れておくべきだとは思うが、逆に「潰しがきかない」「仕事ができない」人が、転職を視野に入れてどういう行動をとるべきなのか、皆目想像がつかない。

まずは「目の前の仕事をきちんとする」ということにつきると思う。これがあって、初めて転職を視野に入れるべきだ。そのあたりの順番を間違えてしまって、気がついたら転職市場に登場してしまったという人は少なくない。結果、市場価値がないまま、流浪の民になるというケースも多い。なんてことを、連載に書いたわけだが、こういうことを書いているから敵を作るわけでして(苦笑)。 しかし、真面目に働くということが評価されにくい時代は嫌だなーと思ったりしている。が、これはまた、別の話。