簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

セカンドキャリアの幻想。



連載が今週も更新された。モヤモヤしまくりの内容である。アスリートなどのセカンドキャリアはたまにニュースなどで取り上げられるが、芸術や芸能関係者のそれはほとんど顧みられない。プロという境界線が曖昧であるところも、その所以なのかも知りない。例えばサッカー選手ならプロかそうでないかは明確だ。しかし、演劇人のプロアマの境目は素人にはわかりにくい。有名な賞を取っている演劇人であってもそれだけでは生計が立たずにアルバイトをしているなんてケースは無数にある。

しかし、だから「趣味の延長線上でしょ」とか「好きなことをやっていたんだから仕方ないじゃない」と捨て置いてしまうのは違う気がしている。やりたいことを問われ、なりたいものを探しなさいといわれ続けた子供時代を考えると、それを突き詰めてトライしたけど上手くいかなかったことを誰が責められようか。芽が出ないことは本人の努力だけではどうしようもない部分もあるし。セカンドキャリアが認められないとしたら、やりたいことをやるべきだという提案も難しくなってくる。

ただ、コラムにも書いたが「気持ち悪い」ことも十分に承知している。理由は無数にあると思う。例えば「自分はずっと頑張って働いてきた」という自負もその一つだろう。当然のことながら、その延長には「我慢して」という言葉が付いて回り、好きなことに打ち込んできた人への「なんとも表現しがたい気持ち」があることもわかる。打ち込んできた、という事実は同じなのに、どことなく違うというか別けて考えてしまうのだろう。逆に趣味の延長線上なら「あ、それって凄いですね」と素直に評価できるのに。

採用するサイドの気持ち悪さも十分に理解できる。年相応という言葉であったり、若いうちの成長スピードという観点で「そこでビジネス社会でのキャリアがない」という弱点は拭いようがない。別のキャリアを歩んでいるという時点でそもそも違和感満載なのだ。だからこそ「新しいキャリアプラン」を提示する時期に来ているのかなと。何かに目一杯打ち込んだ後にでも正社員として働ける世の中に、と考えてから「あれ?正社員という概念がダメなのかも」と思ったりもした。その辺りは別稿で書く予定にしている。