簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

転職について考えること。



割と誤解されやすいのだが、転職相談を受けて「はい、転職した方がいいね」といったことは一度もない。愚痴程度の相談なら「うーん、好きにしたら」と受け流す感じのやり取りになるが、相手の真剣度が増せばそれだけ対応にも時間がかかる。断続的に一年以上相談を受け続けるなんてことはザラ。最初は「転職をしない」という選択肢を徹底的に探る。転職にはメリットもあるがデメリットも少なくない。今できる場所でできることをやり切ってしまうほうが得策であることが、経験上たくさんある。

今の場所で働くことを徹底的に考え抜いた後、それでもどうしても転職したいという話であれば、今なら「なぜ次の道を選択したいのか」を聞く。これにも時間がかかる。家計を支えないといけない、生活のため、働くのが当然でしょう、などの常識や制約はいったん全部捨てさせる。その上で「ホントにやりたいこと」を言語化して、その上で「では、今やるべき行動」を探す作業をする。これは別に就職とは限らない。実際、そういうやり取りを繰り返して、大学院に進学したというケースもある。

大切なことは「即決めない」ことだ。転職をすると決めた後は、さっさと転職するのがベスト。なぜなら、転職市場で価値を認められる人の多くは「即、転職できる」人であることが多いのだ。そうじゃないケースだと、いくらスキルがあったとしても今すぐ働いてくれる人を選んでしまう。コラムにも書いたが「求人している=可及的速やか」に人が欲しいということなのだから。それの期待に応えてくれる人に、ある程度の高い価値が付いて当然だろう。二年後でもいいから入社してという人材はとてもレアなのだ。

転職は慎重に、というキャッチフレーズを掲げている転職情報サービスがあったが、まさにその通りだと思う。転職をするかしないかは、慎重に考えるべきだ。その上で「するなら素早い行動」という順番を間違えないで欲しい。焦って転職して後悔しているという人は後を絶たないので。もちろん、無理に我慢する必要はない。ストレスや過労で身体を壊すまで働くべき職場はあまりないと思うし。私は、そういう場所にいてしんどい思いをしているなら、さっさとそこから離れるのがベストだとも、同時に思っている。