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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

キャリアアップの本音は。



連載が更新された。現状(8日午前8時)三ページ目の原稿がアップされていないので尻切れとんぼになっているが、ワークス研究所の調査データを元に、日本以外の国は、仕事で大切にすることは『高い賃金・充実した福利厚生』だけど、日本は『若手社会人は「お金のために働かない」のはどうやら本当らしいという話』(実は私が送った原稿の仮タイトルはこれ)としている。そして、『良好な職場の人間関係』と『自分の希望する仕事内容』をトップ2にしている、日本の若手社会人は注目に値すると。

働く理由について、以前出した自著にも、わりと細かく丁寧に書いた。詳しくはそれを参考にして欲しいが、この本のベースになっている連載を持っていたウェブサイトの読者を対象にして、何度も調査したが「働くのはお金じゃない、でも、お金を持っていても働くだろうと思う」というデータが出ていた。だからというのは変だが「働くことへの意義と、疑問」を若手社会人が抱くのはよくわかる。よその国の若手社会人がそのことについて悩まない、とは思わないが、日本の若手社会人はその傾向が顕著なのだ。

こんなことは誰でも知っている!会社のオキテ

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最新のこのデータを最初に見て「まだまだ日本は平和だということかな」と単純な感想を持った。いまだに働かなくても大丈夫という切迫感のなさが見て取れる。働く意味を考えたり働くことへの疑問を持っている若手社会人が多い現状を完璧に表している。他国は働くことに対してやはりシンプルなのだと。ただ、同時に日本の若手社会人が仕事をする上で大切にすることのトップ2を見ていると、別の視野が広がってきた。それは『明確なキャリアパス』という項目のスコアも低くかったからだ。

転職をする若手社会人の多くは「この会社にこのままいたら自分がダメになってしまう気がして」とか「キャリアアップを考えると転職がベストと思って」といいながら、次の職場を探そうとする。が、仕事をする上で大切にしたいことは?と価値観を問うと明確なキャリアパスを大事にはしていないというデータが出る。それよりも職場の人間関係であって、やりたい仕事ができることのほうが大切なのだ。ここまで読んでピンと来る人は多いと思う。要は「単に現状に満足できるかどうかが大事」なのだろう。

だから、今の場所に不満があると「次の居心地の良い場所」を探して回る。待遇面などの指標で次を探さないので、なおさら転職「流浪人」が増えてしまう。逆に言うと、日本の転職情報の多くが「従業員の笑顔の写真」とともに「働きやすく和気あいあいとした職場です」と「情緒」に訴求しているのも合点がいく。転職相談を受けた相手にしつこく「どうして転職したいの?」と聞くと、結局「今がどうしても嫌で、別のところに移りたいだけ」という人がほとんど。キャリアアップは建前ワードなのだ。