簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

愛社精神とはなんなのか。



興味深い話ではある。Companies with the Least Loyal Employees と銘打たれたページのデータをみてみると Google, Inc. は1.1年で四位タイだが、Amazon.com Inc は1.0年で二位タイである(ちなみにもう一つの二位は American Family Life Assurance Company of Columbus だ)。ツイートしたリンク元の記事は愛社精神が最も低い11社と書いてあるが、これらの企業で働いていた人たちは愛社精神がないのかというと、そうでもないような気がする。

スタートアップ系の企業の経営者たちの略歴を興味深くみていると、最近の若手の多くは初職(=最初に就いた仕事)に留まっている期間はそれほど長くない。ある程度の経験を積んで、その経験をベースに自分で事業を立ち上げるというプロセスが時代遅れになっているのかもしれない(まあ、業種によるとは思うが)。良いアイデアを思いついたら、いても立ってもいられなくて、急いで起業するのだろう。しかも、優秀な企業に勤めていたなら、周囲に「助けてくれそうな人材」は豊富である。

そう考えると、グーグルやアマゾンはある種のインキュベート機能を果たす場所になっているのかも、と想像できる。としたら、早期に離職してしまったとしても、自分が生まれた場所に対する愛着は少なくないだろうし、むしろ愛社精神はあるんじゃないだろうかとさえ思える。ベンチャー企業の経営者たちが、前職である出身企業を誇りに思っているケースは多いのだから。優秀な人材が早く離職してしまうということは、企業にとって頭の痛いことだろうけど「モノは考えよう」という話を、先日していた。

刺激があって、優秀な仲間がいて、創造性に富んでいるからこそ、出て自分の力を試したくなる、そんな職場でないと「そもそも」優秀な人材が集まらないのではないか。ある採用担当者との会話の中で出てきた、結論のようなものである。近いうちにコラムにまとめて書く予定にしているが、要は、会社に長く留まらせるための施策だけが用意されていても、優秀な人材にとって魅力的な企業であるとはいえない時代になったのかも、という話だ。出戻り自由の会社が面白いのかもしれないという仮説。