簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

時代は変わっている実感。

こんなことは誰でも知っている!会社のオキテ

こんなことは誰でも知っている!会社のオキテ



先日、ある場所で就活のノウハウについての改訂監修の打ち合わせをしているときに気がついたのだが、かつてのノウハウがあっという間に古くなっていることに改めて驚いた。数年前の方法論や学生の就活への姿勢、企業の視点やアプローチのポイントが、圧倒的に変化している。少なくとももう自己分析の時代ではないし、やりたいこととできることを考えるなんてプロセスもあまり重要ではない。就活を支援すると称している人たちがどこまで気がついているのかは不明だが、時代は変わっている。

昨今ではスタートアップと称される起業もずいぶん変わった。かつては一種の丁稚奉公のような経験を積んで、それを資産として独立開業というケースがほとんどだったが、いまやそんな悠長なことをしている人は少ない。アイデアを思いついたら「とにかく急いで」やることが大事で、社会人経験が少なく(まったくない人も多い)きちんとしたビジネスマナーが備わっていなくてもおかまいなし。それを世間が否定しているのか、といえばそうではなく、まったく受け入れているところも、時代の変化を感じる。

ゆとり云々と若い世代を揶揄する言葉も、いつの間にか飛び交わなくなりつつある。彼らの多くは前向きで素直で優秀で、なにより明るい。それもギラギラとしたまぶしい明るさではなく、どちらかというと「淡々とした」感じ。そちらの明るさの方が疲れないし、長続きしそうな気がする。sustainability という言葉がピッタリくるような。あきらめるべきことがあまりない強みといっても良いかもしれない。だからこそ、クールに振る舞い、何度でもチャレンジするわりに、撤退もクレバー。それも時代。

働き方の本を『会社のオキテ』と題して二度書いた。二度目の本は、働くということのメタな部分を重要視したので、そのあたりはあまり変わらないはずと少し安心していた。その自信は揺らぐことはないが、それでも時代は変わっているという実感はある。手元にある1959年に出た週刊誌には「(前略)サラリーを楽しみに、一ヶ月働きつづけて、このまま一生終ると思うと、いささかゾッとするね」とある。今も昔も変わらないと感じさせたそういう台詞すら、本当に過去のものになる時代が、直ぐそこに来ている。