読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

カフェで見た面接の本質。



連載が更新されたのでサブノート的なものを。こういうシーンを目撃して原稿を書いてしまうと「カフェで盗み聞きした程度で原稿書きやがって」というお叱りを受けることがある。まあ、言わんとしていることは理解できるが、当然のことながらコラムの主旨はそこにはない。大切なことを読み誤って欲しくはないなと思いつつ、あきらめの心境といったところだろうか。このシーン、アパレル系の小売店が軒を連ねる原宿の外れで、実際に目の当たりにした。ルーズリーフは「採用担当者」の手帳からちぎられていた。

詳細はコラムを読んでもらえればわかるが、何気ない会話だけれども、的を射た質問を繰り返すことで、採用担当者は応募者の資質を十分に見抜いていた。面接という場所は、セレモニー的な場所でもこけおどしでもなく、リラックスして素のママの自分でいられる環境を何気ない会話で整えて、答えに窮するような質問ではなくシンプルで答えやすい問いを立てることで、相手に普段通り、考えを十全に話せるようにするべきなのだと思い知らされた瞬間だった。その採用担当者が意識していたかどうかは別にして。

先日、ある採用系の集まりで、トークショーが行われていた。そこで、ある学生が採用コンサルタントに「採用したいと思う学生はどういう学生か?」という極めて回答が難しい質問と、それを面接中に企業に聞いていいのかと尋ねていた。詳細は割愛するが、まったく曖昧でお茶を濁したような回答がなされた後、その採用コンサルタントは「私は、あなたはどう考えますか? と逆に質問します。で、答えられない学生は落としますね。仮説がないのに質問したということですから」と。残念すぎる回答だ。

面接という場所は、どのような人物であるか見極める場所。なので、いい加減な質問をする学生を落とすのは、悪いことではない。しかし、同時に企業と学生を、採用者と応募者を結ぶ大切な接点でもある。逆手に取る質問してやり込めるという不毛な(それにスラスラ答えたからといって評価が上がるとは考えにくい)やりとりをしている人が未だにいるとは、正直ガッカリした。原宿のエスニックカフェでの面接における「ウチはこんなやり方だよ。今までの店は?」というやり取りがいかに優れているか、一目瞭然だろう。