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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

就活は楽勝になったのか。



連載が更新されたのでサブノート的なエントリーを。マイナビが発表しているデータはとても興味深い。これをみれば就活の概況が一目瞭然という数字やグラフのオンパレードで就活に関わっているすべての人(特に経験談だけで就活生にあるべき論を語ってしまう支援をしていると称している人たち)は、これらの調査結果だけは見ておいて損はない。ただし、あくまでこれはデータにすぎず、しかもアンケートベースの調査なので、取り立てて客観性が高いというものでもない。ただアウトラインは十分掴める。

目の前にいる困っている就活生がいる人にとっては「就活が楽勝なんてとんでもない」ということになるし、就活にそもそも取り組まない学生をたくさん抱えている大学関係者にしてみれば「企業が採用基準を下げたからといってウチの悩みは解決しませんよ」というオチがつく。そう、こういう話はどこまでいってもケースバイケース。立場が変われば語るべきことも変わるはずだし、それで良いと思っている。ただ、就活生の不安を闇雲にあおるのだけは慎むべきだろう。就活支援系の人たちはやってしまいがちだけど。

今回のコラムを書くにあたってデータをざっと見て興味深かったのは、やはり採用基準と内定者への満足度の相関だろう。採用基準を高くすると質量ともに内定者への満足度が高まる。この結果だけを見れば、企業は厳選採用というベクトルに舵を取るべきなのではないだろうか、とも思ってしまう。同時に、もしかすると採用規模の小さい企業は、厳選採用をするのと似たような状況になるので、工夫次第では質量ともに満足する結果を作り出せるのではないか、という仮説もイメージできる。考えるべきポイントだ。

企業が新卒採用をする理由が『恒常性』に尽きているというところも見逃せない。イノベーションを起こす人材など、期待していない様子が見て取れて、当たり前といえばその通りという結果。そうなると、そこそこきちんとまとまっているイマドキの学生にとって就活とは楽勝になる、というストーリーは容易に描ける。自己分析による自分探しや、やりたいことをやろうという妙なかけ声に振り回されない方が、就活は上手くいくという、関係者には、実にありきたりな結果に落ち着くわけだ。それが良いのかは別にして。