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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

人気企業ランキングの話。



連載が更新されたのでサブノート的な話を。就活という言葉は以前よりもずっと複雑になっていて、もう簡単に支援するということはできない状況になっている。ノウハウを提供するサイトや冊子の監修も手がけているが、あっという間に陳腐化するし、そもそも就活生自体のマインドの変化が大きすぎて、古い手垢のついた方法では、もはや無理。そもそも就活生という括り自体が怪しくて、同じレッテルが貼られているけれども、実際はまったく違うという感じだろうか。少なくとも画一的な感じは薄れつつある。

ただし、彼らがどの企業を志望するのかという点においては、それほど偏りがない。仕事柄、彼らが「どの企業に興味を持っているのか」という詳細なデータが手元にあるが、それはもうビックリするほど偏っている。人気のある企業には「こんなに集中したら、採用担当者が大変だろうなぁ」と同情するくらいだし、人気のない(にんき、ではなく、ひとけ)業界だと「あー、これは就活生は楽だわ、ここに気づけば」という状況なのだ。よく考えれば、就活生の志望する動機の多くは人気投票的なものだから仕方ない。

人気のある場所は倍率が高いのだから、人気のないところへという誘導は簡単なようでいてとても難しい。人気がないというのには、それなりの理由があるのだから。その理由を一つずつ潰していければいいのだが、それができるくらいなら最初から人気のある企業になっているだろう。できないから「いま」なのだ。まあ、人気がある・なしで進路を決めてはいけないと、したり顔で言ってしまいたくなるが、それ以外の方法で企業を選ぶなんてなかなか骨が折れる作業だ。したり顔の人は一度リクナビを見てみるといい。

仕事に就くという行為を正常化するなんてできそうにない。企業は効率を優先したいし、学生だって就活は短いにこしたことはない。働くについて考える時間をたくさん与えなければ、という大人の発想は「自分たちのときはどうだったんだ」という罵声を浴びせなければならないだろう。知り合いの企業が少しずつ始めてくれているけど、新卒採用という言葉をなくせば良いと思う。四月入社の社員を募集しています、入社したい人は応募してください、という感じで。そうすれば学生には、考える時間という猶予が生まれる。