簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

被リンクとバイトテロと。



台風の爪痕をテレビでは報じている。繰り返し同じ映像を使うので、リアルタイムだと思い込んでしまうが、ずいぶん前のそれだと気がついて混乱する。休日なのに仕事がてんこ盛りになっていて、どう考えても終わらない状態だったので「天気が悪くてお出かけができないリア充残念でしたねー」と心の中でこっそり舌を出してパソコンに向かいつづけていたわけだが、どうやらそんなことをいってられない状況のようで。皆さんのご無事をお祈りするとともに、災害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。

そんな中連載コラムが更新された。休日だとわかっているので、割と曖昧な結論と、さりとて賛否両論になる内容を用意した。だって、それほど読まれないとわかっているからね(苦笑)。文中に出てくる旅館は道頓堀のたもとにある商人宿だった。それこそ、何十年も改装していなくて、幽霊旅館と呼ばれても不思議ではなかった場所だ*1。興味本位で泊まってみて驚いたのは*2活版の宿泊約款のようなものの内容だった。高歌放吟はまだしも、階下に放尿するなって禁止事項に笑った。

その旅館はとても物持ちがいいというかなんというか、歴代のそういう禁止事項がずっと部屋に置いてあった。昭和二十年代、三十年代、四十年代、五十年代まであったと思う。窓を開けて放尿しないことという注意事項は、四十年代のそれからは消えていた。きっとそんなことをする人がいなくなったんだと思う。バスの中でタバコを吸う人は*3もういないし、床が黒ずんで汚いという状態でもなくなった。整列乗車をしない人も、一部の年寄りだけで、ほとんどは「キチンと」並んでいる。

イマドキの若者と呼ばれる人たちも、それなりの汚さ*4は担保しながらも、ルールを「こっそりと」逸脱しつつ、過去の若者で構成されている世間とやらが、それを許してくれないから、昔の若者たちのように「それが若さの特権だ」と粋がることもなく、それでも個性的であれと、よくわからない価値観を押し付けられつつ、窮屈な中でそれなりに折り合いをつけてやっている。過去の自分たちを美化して「イマドキの」と揶揄する過去の若者たちよりは、イマドキの若者はわりといい。

ツイッターなどで繰り広げられているバイトテロに関しては、容認するつもりはない。ただ「そんなことはやってはいけないと、考えたらわかるだろう」と、自分の尺度で切り捨てるのは違うと思う。価値観は勝手に形成されるものではない。だれかが手助けをしながら作られていくものだ。人に迷惑をかけてはならないということと、ほかの人から喝采を浴びたいという二つを天秤にかけたとき、後者が勝ってしまうことは、常識ではないと思うのだが、かつてのテレビや今のネットを見ていると、そうともいえないなとは思う。

面白いと受ければ勝ち、炎上しても被リンクが多ければ達成、の世の中なのだから。

*1:現存しない

*2:十数年前の話

*3:禁煙だから当然なのだけど

*4:若い子って汚いよね、いい意味での表現