簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

採用担当者の学生時代は。



連載が更新されたのでサブノート的なエントリーを。この連載は定期的にやりたいのだがなかなか難しい。まず、登場してもらうにふさわしい人がなかなか見つからない。採用担当者はこの世の中に数多いるけれども、学生時代のことを掘り下げて聞いて、その上でイマドキの就活生に説得力を持って「自分のこと」を話せる人など、そんなにはいない。今後もこの連載は続けていく予定なので、私に声をかけられた採用担当者は、どうか嫌がらないで欲しい。いろいろと聞いて、赤裸々に書いちゃうけど(汗)。

そもそもこの連載を始めようと思ったキッカケは、就活生からの声だった。採用担当者たちから面接で高飛車な質問を受けるたびに「だったらお前の学生時代はどうだったんだ。胸を張っていえるほどのことをなにかやったのかよ」という心の叫びがなぜだが(笑)耳に入ってきていた。まあ、確かにそうだろう。そもそも就活が激化して、それに伴って学生生活が就活予備校的になったのは、それほど昔のことではない。代返してもらって、マージャンして、バイトに明け暮れてというのが、定番の学生生活だったのだから。

だったら、とても素直に、採用担当者に学生時代をどう過ごしたのか聞いてみる、という企画を立てた。同時に「やり直せるとしたら、どんな風に過ごしたい?」と質問することで、学生たちへのアドバイスやエールになるように構成してある。あるべき論を語るわけでもない、武勇伝を披露するわけではない、それこそ、就活生が最も大好きな言葉である「素のまま」の採用担当者がそこにいる。とてもフラットで衒いない語り口で、等身大の自分のことを話す。シンプルなインタビューだからこそ、ごまかしようもない。

連載中では紙面の都合で割愛したが、彼はインタビューでこんなことを答えている。とてもいい話だったので、ここに掲載しておく。

最近の就活生を、僕は結構尊敬しています。自分が学生のときより、間違いなくいいなと思う人が多くいる。情報を先回りして取得しすぎではとか、自分が損しそうな役回りをする人が少ないなとか気になることはありますが、イマドキの就活生が全般的に評価されないとしたら、それは採用する側にも問題がある。


もちろん就活生にはいい人もいれば、全くダメな人もいます。採用する側がどこを見ているかにもよりますが、上の世代が自分たちの価値観に合わない理解できないものを否定しているために、人をうまく評価できていないことはあると思います。企業側の採用基準が曖昧なまま固定化されているので、昔ながらのわかりやすさが評価されてしまう。

また、事業の戦略と採用の戦略がすり合っていないことが多いのも問題です。採用担当者は事業をちゃんと理解して、そのとき必要なリソースが何かを考えて採用しないといけない。それなのに、よく理解せず自分の過去の経験や信念に照らし合わせて採用をしてしまう。過去ばかり見ていると、昔の人が凄かったことばかりに目がいって、未来のことは言わなくなります。

「今」は「いちばん新しい過去」ではなく「いちばん古い未来」だと考えるべきだと僕は思います。ここからいろいろなものがスタートするんです。採用担当者は、腹をくくってこの人を採りますと言えるかどうかが重要だと思っています。 


新しい新卒採用を始める時期にそろそろ来ている。それは、新卒採用というカタチでは、おそらくない。ちなみに、今回登場してくれた浦野さんは、採用業界では有名人だ。それほど読まれていないこのブログだから、もの凄くコッソリと書いてしまうけど、掲載されている媒体を提供している企業*1の「アンチ派」でもまた、有名な人(苦笑)。そんな彼が、この企画に意義を感じてくれて、サイトに登場したくれたことに、ここで感謝しておきたい。いつもありがとう*2

*1:もって回った言い方でスミマセン

*2:原稿をまとめてくれたウチのアシスタントにも感謝