簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

早期離職に隠された思い。



連載が更新されたので、サブノート的なエントリーを。若手社会人の早期離職(この言葉は変だなと思いつつ、実は中途入社したベテラン社会人の早期離職も密かに注目されているので便宜上)はもうずいぶん前から問題になっているが、逆に言うとずいぶん前から改善されていなくて、今さらという問題でもある。ただ、当事者である早期離職者たちから話を聞いていると、聞き逃せない話も多くて、どうしたものかなぁと思ってしまう。今回のコラムは、その延長線上にある『ボタンの掛け違え』問題だ。

最近の若手社会人がいくらクールだから、割り切ったイメージのある世代だからといっても、実際には企業に入社するときには夢も希望も抱いて入るわけです。当たり前と言えばその通りなのですが、でも、そのことを忘れてしまっている人も多い。やりたいことができるまでの道筋を一切示すことなく『とりあえず』頑張れとか『まずは』目の前のことと話して、彼らの『求めている答え』を提示しない。「社会なんてそんなものだよ」とうそぶくことで、自分の責任を放棄している人も少なくないだろう。

ただ、先輩社会人や上司の一存でどうにかなる問題ではなくて、組織としての仕組みがそうなので、仕方のない話なのかもしれない。が、少なくとも採用担当者や組織を設計する人事関係者にとっては『なんとかできる』課題なはずだ。いままでの仕組みややり方を変えていくことは難しいだろう(来週このあたりの話について詳細に書く予定だ)。しかし、放置して『そんなもんだよ』と訳知り顔で語っていても良い話なのかというと、まったくそうではない。事実、手を打っている企業もあることだし。

以前、転職したいという若手社会人がこんな話をしてくれた。「入社したら、自分が思い描いていたあの夢が実現できるかもしれない、そう思ってました。でも、実際に仕事を始めると、その夢がかなわないとわかりました。でも、そもそもその夢自体の設定が正しいのか、だんだんわからなくなってきたんですよね」と。迷走に迷走を重ねた末に、結局、退職してしまった。こういうタイプは少なくない。ただ、そもそもの設定まで間違っているなら、その原因を探すのは意外に難しい、ともいえる。