読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

要件定義はとても難しい。



連載が更新されたのでサブノート的なエントリーを。最近、エンジニアの採用について語る人が増えてきた。とても整理されたスライドがシェアされてきたりして、拝見しながら「これは良い傾向だな」と感心している。その火付け役になった、とは考えてはいないけれども、ある程度の役割は果たしていると思うので、まあ勝手に喜んでおこうと思っている次第。さて、今回は『コミュニケーション』という言葉にフォーカスしたけれども、なにもこれはそのことだけに限らない、意外に根深い問題だ。

エンジニアに対して「どんなエンジニアが欲しい?」と質問したところで、満足な解答ができる人は少ない。仮にできたとしても、今度は逆に「そんな人はいませんよ」というようなケースが多い。人を採用するということは、とても難しいことなのだと、改めて痛感させられる。だからという言い方は変だけれども、最近転職の相談を受けるときに「なかなか採用されない」という人には「企業もどんな人を採用したらいいのか、だんだんわからなくなっているのですよ」と、なんだか変な慰め方をしている。

言葉一つとってもそうだ。目の前にある言葉は同じなのに、捉え方が違ってしまう。言っていること、求めていることはまったく変わらないのに、景色が違ってしまう。不幸以外のなにものでもないのだが、だからといって、この溝を埋めるのは難しい。言葉を尽くしてもなお、誤解が生まれ、齟齬だらけになる。まあ、そもそも「まるまるは、なになにだよね」と、レッテルを貼って丸めてしまうのも良くないのだろう。当たり前だが、エンジニアにも、コミュニケーション能力が異常に高い人もいるのだから。

エンジニアとの共通理解ができる人、その理解ができない人たちを繋ぐ人、それぞれの役割を意識しながら、エンジニア採用という枠組みを企業は考えていく時期に来ているのだろう。別にエンジニアという仕事に限らない。そもそも研究者だってそういう採用をしてきたじゃないか。それと同じことである。料理を作ったことがなくて、料理に興味がない人が、料理人の採用はきっとできない。それとまったく変わらないのだ。当たり前のことを当たり前にする時代、が、直ぐそこまで来ている、と自覚すべきなのだ。