簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

企業における恒常性の話。



連載が更新されたので、サブノート的なエントリーを。企業はなかなか変われない、その原因について、いろいろと書いてみた。まあ、立場上すべてをかくわけにはいかないし、少しぼんやりとした表現になってしまっているのだが、それでも『こういう話は意外にある』ということは、理解できたと思う。ウチの会社はそうじゃないという人がいたら、それは結構幸せなことであると、ある意味で感謝しなければならない。企業の恒常性とは、それほどまでに強固である、ということだ。

以前、企業の『内側』の話は、あまり外に漏れることはなかった。そういうことを報じるメディアはそれほど多くなかったし(逆に言うとだから日経はオリジナリティがあったとも考えられる)企業の動きが取材対象になることもなかった。しかし、いまは違う。誰かがよってたかって企業の『方法論のようなもの』を公にして、あっという間に共有してしまう。その消費スピードは恐ろしいなぁと痛感する。気がついたら『専売特許』という慣用句は、もはや使わなくなってしまっているほど。

企業としても『語ることのメリット』を感じているのだろう。様々なことを積極的に開陳することでイメージアップを図ろうとしている。ただし、外に向かって語られていることと、現場が乖離してしまっているケースも多い。結果として『凄い職場』として『斬新なビジネスモデルとして』喧伝されていた企業が、見るも無惨な結果になってしまっていることは、枚挙にいとまがない。少し前のビジネスハウツー本を買えば、そういう廃墟のような事例にたくさん出会うことができる。悪趣味だけど。

これから先、ビジネス社会の変化のスピードは、いまよりもさらに増すだろう。そのスピードについていく、ついていかない、というのは議論の別れるところだが、大切なことは『ついていけない』状態にならないことだ。ついていけるけれども、自らの意思でついていかないことを選ぶのはいい。自分の身体が重くなってしまって、結果としていきたくてもいけない状態になっているのが最悪だ。旧来然とした会社はもちろん、スタートアップの企業でも例外ではない。身軽さが武器になる時代なのだ。