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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

キャリアについて考える。

ここしばらくの間に、企業の人事部の役職に就く人たちと、立て続けに会食する機会があった。話す内容といえば、人事制度のこと。現状の人事システムでは、この先起きることに対応できないだろうと想定はしている。しかし、それに応じるためにやるべきことが多すぎて、どこから手を付けていいのかわからないと吐露する。まあ、わかる気がする。先を行っているように見える企業も、多くの場合、対処療法にすぎないし。

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

 

いまさらと言われそうだが、改めてこの本を読み直している。2002年に書かれた名著を読んでいないという人事部の人間はいないだろう。もはや古典といっていい。個人向けに書かれた小さな本だが、キャリアについて考えるべきツボがこれでもかというくらい詰め込まれている。読んでいないというひとがいたら、急いで手にするべきだ。そして、通勤電車の中で、毎日少しずつでも読み進めることをお薦めする。以下、長いが本文引用。

(前略)国領二郎教授がかねてから主張してきたように、囲い込み型の経営からオープン・ネットワーク型の経営に組織が変わっていけば、そこで働くひとも、一社のなかに囲い込まれて、一蓮托生で勤め上げるという生き方が美徳ではなくなってくる。多忙でもそれなりにゆったりしていた仕事生活にスピードが求められているだけではない。そもそも勤め上げるのが美徳ではなくなりつつある。セカンド・キャリアで会社を変わるひとや起業するひとも出てくる。もし、今の会社に居続けるとしても、自分の価値を知っておいたほうがいい(以下略・本書284pから引用)

この後、コア人材とスペシャリストについて言及が続く。この本が書かれてからすでに10数年。このアイデアが提唱されてから、もうどのくらい経つのか忘れてしまったくらいだ。周囲を見渡してみるといい。多くは一蓮托生型の囲い込みを続けている。それが最適であるとは、当事者たちは、まったく思っていないのに。変わらないのではなくて、変われない。それは誰かが怠慢だからだ。心当たりのある犯人は速やかに対処してほしい

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

 

Kindle版もあったので、貼っておく。いますぐにでも読み始められるように。