簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

企業の覚悟が問われる時。



連載が更新されたので、サブノート的なエントリーを。今回の話は数年前から緩やかに表面化していたことが、今年あたり一気に出てきそうだなと思って、チラッと書いてみた。ただ、大事なことは、起業家経験のある新入社員が入ってくるということではなくて、そういうタイプの従業員を企業が「受け入れる覚悟があるのか」ということ。優秀な学生が欲しい、イノベーションが起こせるタイプと会いたいと、企業の採用担当者は繰り返し叫ぶ。が、その結果、こういうタイプが来たときに、どうするのか。

中途採用の市場でも、この手のタイプは意外にいる。しかし、イノベーションを起こしたい、新しい発想で世の中に切り込みたいと、言うばっかりの企業は、結局このタイプは採用しないのだ。まあ、なにより使いづらいし(苦笑)。だからというのは変だが、新卒採用でだけ「イノベーションを」とか「新しい我が社」といっている企業は、眉唾で話を聞いたほうがいい。無垢な人たちを採って、御しやすいように教育して「自社なりのイノベーション(笑)」を演出したいだけなことが多いので。

採用担当者たちが集まる場所で話をする機会が増えているが、そこで口を酸っぱくしていうのが「あなたたちは覚悟できてますか?」ということ。世の中が変わりつつあります、採用も育成も、それこそ配属も、変わらなくてはなりません。が、あなたたちが変える立場ですが、その仕事をする覚悟はありますかと。セミナーに来ては「勉強になりました」「刺激を受けました」といっている間は、おそらくなにも変わらない。まあ、それはそれでいいのだが。変えるのは経営者の仕事だ、という考えもあるし。

もはや「仕事」は誰のものか、という議論をする時代になったのかなと思ったりする。自己実現のために企業を選択するなど愚の骨頂、と叱られたときが懐かしい感じがする。自分がなにかのプロジェクトをすれば「自分がやりました」とソーシャルネットワークで堂々と公言する。セルフブランディングという意識すらないのかもしれない。それがたとえ企業が与えたミッションで、すべての予算や人脈などのリソースも企業が提供しているとしても、やったのは自分だ、という時代。企業の覚悟が問われているのだ。