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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

新・ブラック社員の登場。



連載が更新されたのでサブノート的なエントリーを。こういう極端な事例を書くのは、メディアに連載を持っている人間の宿命でもある。当たり前のことを書いても、誰も見向きもしないし、興味を持たれることもない。ブログならそれでいいのだが、メディアはそれでは困る。ただ、だからといって、ほとんどない話を書いてもまたダメなのだ。さらにいうと、一つの事例を引いて一般論を作っても無駄。いくつかの事例を丹念に集めて、結果として「あ、こういう流れが来るかも」という話にまとめるのが肝心。

今回のケースの面倒なところは、いわゆる『お局的な話』とは一線を画すところだ。似ているのだが、もっと厄介。そして、たまたま平社員による組織崩壊を描いているが、上司や中間管理職といわれてる層なら、もっと簡単にこの『テロ』を起こすことができる。そして、事実、多くの組織でテロは起きている。放置している場合ではない。のだが、病巣はなかなか見つからないし、発見できたとしても、それを治療することは難しい。よほどの証拠を掴まないかぎり、策士たちは間違いなく知らぬ存ぜぬを通す。

連載には書かなかったが、今回の事例の摘発のために、調査する側は内偵者を派遣して、長く調査をした結果、さまざまな決定的な証拠を掴むという用意周到さで臨んだ。結果として病巣はすべて摘発されたように思えたが、当事者たちは自社内の別の組織に異動させられたり、他社に悠々と転職していく、つまりある意味転移してしまったようなものだ。残念ながら、他所の組織が似たような病気にかかってしまって、またしても組織崩壊を起こしてしまいかねない。そして、その防止策はそれほどないのがまた、恐ろしい。

人にはそれぞれ違った価値観があり、それを尊重するべきなのだろう。多様性を容認するということは、抱えるということでもある。しかし、明らかな悪意すら『価値観の違い』と言い切るのは難しいし、なにより怖いと、個人的には考えている。今回のコラムによって、ちょっとトリッキーな話題を提供した裏側には、その難しさのようなものを透けて見せられないか、という意図がある。なかなか伝わらないかもしれないけど。新・ブラック社員によろしく、というフレーズを使いたかった、だけじゃ、当然ない(笑)。