簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

簡素な生活をするために。

やっとブログに掲げたタイトルにふさわしいエントリーになるかも。 

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ

  • 作者: ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス,吉田俊太郎
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2014/03/25
  • メディア: 単行本
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汚部屋ブログなるカテゴリーがある。とても興味深いブログが並んでいて、時々思い出してはまとめて読んでいる。尋常じゃないくらい汚い部屋が多く、物で溢れかえっていて、それこそ足の踏み場もない。こんまり先生や断捨離本を読みまくって、なんにもないブログに羨望して、自分の部屋を撮影して曝して「ぜったい片付ける。汚部屋を脱出する」と意気込んで、ちょこっと片付け始める、という感じのエントリーがたくさん掲載されている。中にはスッキリと片付いてしまう人もいて、うっかり感動すら覚える。

汚部屋ブロガー(=こういう呼び方が妥当かどうかはわからないけど)の多くは、部屋を片付けるためには、物を捨てまくらなくてはならないと思い込んでいる。事実、物で溢れているのだから、捨てなくては、そもそもの物理的な空間が産まれない。ただ、サクッとは捨てられないので、ときめくかときめかないか、というマジックワードを駆使して、仕分けをして物を捨てる。しかし、同時に「部屋がスッキリと片付いたら、こんなインテリアにしたい」と妄想もする。そう、新しい物を買おうとする。

下手したら、ほんの少しだけ片付いたに過ぎないのに「頑張ったご褒美」と新しいなにかを買ってくる。部屋を掃除するために必要だと、新しい便利なグッズを百円ショップで買い求める。その様子を(パソコンの画面越しなので文字通り)遠くからながめていると、おかしさを通り越して悲しくなってしまう。まあ、片付かない人が世の中から消えないから、片付け本は売れ続けるわけだし、ダイエットに失敗する人が後を絶たないから、ダイエット商売も成長を続けるのだといえば、それまでなのだが。

紹介した本の帯にはこうある。

大事なものは、そんなにはない。
最小限しか持たずに、最大限に豊かな暮らしをする。
「ミニマリズム」という生き方。

大切なことは「物を捨てること」ではなく、なにより「ときめくかどうかを判断基準」にすることでもない。豊かに暮らす、という方法論を考えるということだ。結果としてのミニマリズムはありだが、別に選択肢はコレ一つではない。汚部屋の多くは「部屋の広さと物の量のバランスが崩れている」から起きる。だったら、稼いでもっと広い部屋に越せばいい話、ともいえる。この本は誰もが読むべき一冊とは言えない。ただし、より良く暮らすとはなにか、を考えたい人なら、一読しておくべきだろう。