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簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

人を育てることは難しい。



連載が更新されたのでサブノート的なエントリーを。新しい会社のオキテと題してリニューアルした連載は、一貫して、組織と人、その中でのコミュニケーションをテーマとして書いている。おそらく、今後もそうなる予定。会社のオキテとは、突き詰めてしまえばコミュニケーションである、といえるし、それは、組織と人の関係の中で起きていることだからだ。それ以外の要素はとても少なく、もしあったとしてもイレギュラーなケースで、連載に書く要素としては耐えられそうにない。

今回のコラムは、上司と部下とのコミュニケーションの齟齬を、育成というフェーズで切り取った内容になっている。育成というと素敵な言葉だが、その本質を理解している人はなかなか少ない。人は勝手に育たない、という当たり前のことを忘れてしまっていて、自分ができるのだから相手もできるはずだ、と勝手に期待してしまう。結果としてかかわる人すべてにストレスがかかってしまって、誰も幸せにはなれない。そもそも人と自分とは違うのだ、という感覚を持っていない人が多いのが悲しい。

組織もその状態を良いものだ、とは思っていないようだが、一方で急いで手を入れなくてはならないとも考えていないのが、ちょっと困った状態だと感じている。人を育てるのは難しいことだ、ある程度専門的な教育を管理職(=人を育てる立場にある人)に施さないといけない、とは感じているようだが、だからといって、重い腰が上がったりはしない。コミュニケーションをとるためのツールはたくさん出現して、学ぶためのツールも数多く産み出されている。が、一朝一夕には状況は改善されない。

部下が離反してしまう上司、人を育てられないと感じている管理職は、まず自分を疑ってみてほしい。往々にして相手の能力や性格、生き様や受けてきた教育に問題があると思ってしまい、自分は悪くないと肯定しがちだ。が、それではなにも解決しない。少なくとも当事者の一人が、その場所から退場するまでは、状況はなにも変わらないのだ。相手を変えるのは難しい。だとしたら、自分が変わるしかない。それは面倒なことでもあるし、嫌な気分にもなる。けれども、今よりはずっといい、はずだから。