簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

コントロール不能な部下。

いま売りのナンバー(下記のリンク参照)が面白かった。マネジメント絡みの原稿を書く身にしては興味深いエピソードがあったのだ。こういう類いのニュースはネットで見られるから、もう買わなくて良いかなと思っていたけど。本田選手にずっと密着しているライターさんが「ホンダはベッケンバウアーになれるのか」というタイトルで寄稿している。ここに面白い記述があった。本田選手がザッケローニ監督に対して「信念を曲げずに対話し続けた」として、本田選手の台詞を引いている。ここに引用する。

「ザッケローニ監督とはよく話します。何を言うべきかを自分なりに考える。意見を押し通すべきなのか、相手の意見に答えるだけのほうがいいのか。試合までの日数や状況による。自分の意見を押し通すときってのは、何か改革に近いことをやろうとしているときですかね。僕は常識には捕らわれ(注・原文ママ)ない。一般的に監督がやる仕事を、選手としてやれるんじゃないかと思っています」


漏れ伝わってくるニュースを見ていると、本田選手ががワールドカップ直前に「わがままを言ってきたけど、皆がよく付いてきてくれた」とか、いわゆる「オレのために皆が頑張った」とも取れる発言をしていたのを見かけて、違和感を持っていたけど、この発言でハッキリした。彼はもう監督であり、ザッケローニは監督として機能していなかったということなる。ザッケローニ監督は、容貌からして温和そうに見えるけど、実は好戦的な監督であることは、コメントをちゃんと訳した例から、明らかになっている。 

監督は二人いらないし、ベッケンバウアーを例にひいて、ホンダもベッケンバウワーもピッチの頂点に立つ者だとライターは肯定しているが、それでいいのか。彼に代わる選手がいなかった、としても。チームとして戦うことを考えると、彼の発言は見逃せない。意見を押し通すか、相手の意見を「肯定してやる」か、その選択肢しかない部下に、上司であったりプロジェクトの責任者はどう接すればいいのか。プレーをするのは選手だ、という前提をおいてもなお、モヤッとする気分。