簡素な生活。

サカタカツミのブログ。連載のサブノートが中心。すべての働く人たちに。役に立つ話も立たない話もあり。

当たり前な世界への道程。



働くの現場において「女性なのに」という言葉には、当然ネガティブな要素も含まれているが、ポジティブな意味で使われることのほうがずっと多い。今回の連載コラムにも書いたが、女性なのに頑張っている、女性なのに有能だというような用例は、まさに典型だろう。ただ、よく考えてみるとこの使い方、当事者にしてみれば少しもポジティブではない。むしろ「普通だったらできないのが当たり前なのに、できるのが凄い」と、今時の言葉を使えば「上から目線」での賞賛で、人によっては不愉快かもしれない。

ただ、多くのメディアやキャリア支援(この言葉は好きじゃないが)をしている人たちにとっては「なのに」という言葉を使って賞賛すべき対象者の多くは、レアケースであり、だからこそ雑誌の巻頭を飾り、ロールモデルとして指し示され、登壇を依頼され多くの聴衆へと話すことになる。この状態をなくさない限り、つまり現在「なのに」という言葉で讃えられている人たちが、なのにがなくても認められる、もしくは、そもそも活躍することが「当たり前の時代」にならなければならない。ただ、その道程は遠い。